Windows版 iTRONサービスコールの作成 (イベントフラグ)
(その1)
組み込みソフトウェアで利用されているOS「iTRON」のサービスコールをWindows上で動作させるためのライブラリです。
タスク間同期機能の『イベントフラグ』の実装を説明します。
イベントフラグとは、イベントの有無をイベントフラグが保持するビットパターンのビット毎に指定することができるオブジェクトです。
イベントフラグの属性を指定することで、同一のイベントフラグに対して複数のタスクで同時にイベント待ちが行えます。
・Ver3.0のイベントフラグ機能で提供されるサービスコールは以下のとおりです。
サービスコール名 | 説明 |
---|---|
cre_flg | イベントフラグを生成します。 |
del_flg | イベントフラグを削除します。 |
set_flg | イベントフラグをセットします。(イベントを発生させます。) |
clr_flg | イベントフラグをクリアします。 |
wai_flg / pol_flg / twai_flg | イベントフラグがセットされるのを待ちます。 |
ref_flg | イベントフラグの状態を参照します。 |
・Ver4.0のイベントフラグ機能で提供されるサービスコールは以下のとおりです。
サービスコール名 | 説明 |
---|---|
cre_flg / acre_flg | イベントフラグを生成します。 |
del_flg | イベントフラグを削除します。 |
set_flg / iset_flg | イベントフラグをセットします。(イベントを発生させます。) |
clr_flg | イベントフラグをクリアします。 |
wai_flg / pol_flg / twai_flg | イベントフラグがセットされるのを待ちます。 |
ref_flg | イベントフラグの状態を参照します。 |