Windows版iTRONサービスコールの作成 (タスク機能)
(その1)
組み込みソフトウェアで利用されているOS「iTRON」のサービスコールをWindows上で動作させるためのライブラリです。
『タスク機能』の実装を説明します。
タスク機能ではタスクの生成や削除を管理します。
iTRONのタスクとしてWindowsではスレッドを生成します。
タスク機能と併せて、タスクのスリープや起床を行う『タスク同期機能』も実装します。
本ライブラリでは、『タスク例外機能』はサポートしません。
・Ver3.0のタスク管理機能で提供されるサービスコールは以下のとおりです。
| サービスコール名 | 説明 |
|---|---|
| cre_tsk | タスクを生成します。 |
| del_tsk | タスクを削除します。 |
| sta_tsk | タスクを起動します。 |
| ext_tsk | タスクを終了します。 |
| exd_tsk | タスクを終了して削除します。 |
| ter_tsk | タスクを強制終了します。 |
| chg_pri | タスクの優先度を変更します。 |
| ref_tsk | タスクの状態を参照します。 |
| slp_tsk / tslp_tsk | タスクをスリープさせます。 |
| wup_tsk | スリープしているタスクを起床させます。 |
| can_wup | タスクの起床要求を無効にします。 |
| rel_wai | タスクの待ち状態を強制解除します。 |
| sus_tsk | タスクをサスペンドさせます。 |
| rsm_tsk | サスペンドしたタスクを再開させます。 |
| frsm_tsk | サスペンドしたタスクを強制的に再開させます。 |
| dly_tsk | タスクのディレイ。 |
・Ver4.0のタスク管理機能で提供されるサービスコールは以下のとおりです。
| サービスコール名 | 説明 |
|---|---|
| cre_tsk / acre_tsk | タスクを生成します。 |
| del_tsk | タスクを削除します。 |
| act_tsk / iact_tsk / sta_tsk | タスクを起動します。 |
| can_act | タスク起動要求をキャンセルします。 |
| ext_tsk | タスクを終了します。 |
| exd_tsk | タスクを終了して削除します。 |
| ter_tsk | タスクを強制終了します。 |
| chg_pri | タスクの優先度を変更します。 |
| get_pri | タスクの優先度を参照します。 |
| ref_tsk / ref_tst | タスクの状態を参照します。 |
| slp_tsk / tslp_tsk | タスクをスリープさせます。 |
| wup_tsk / iwup_tsk | スリープしているタスクを起床させます。 |
| can_wup | タスクの起床要求を無効にします。 |
| rel_wai / irel_wai | タスクの待ち状態を強制解除します。 |
| sus_tsk | タスクをサスペンドさせます。 |
| rsm_tsk | サスペンドしたタスクを再開させます。 |
| frsm_tsk | サスペンドしたタスクを強制的に再開させます。 |
| dly_tsk | タスクのディレイ。 |
| def_tex | タスク例外処理を定義します。 |
| ras_tex / iras_tex | タスク例外処理の実行を要求します。 |
| dis_tex | タスク例外処理を禁止します。 |
| ena_tex | タスク例外処理を許可します。 |
| sns_tex | タスク例外処理の禁止状態を参照します。 |
| ref_tex | タスク例外処理の状態を参照します。 |